薬には、医師の処方が必要な医療用医薬品と、薬局・薬店やドラッグストアなどで購入可能な一般用医薬品(OTC医薬品)とがあります。最近では、チェーン化したドラッグストアが、アチコチにでき、より手軽にいつでも薬を手にすることが可能になりました。
ところで、OTC医薬品とは、オーバー・ザ・カウンターの頭文字をとった言葉で、カウンター越しにいろいろな相談をしながら、対面で薬を購入するというのが、本来の意味です。どんな些細なことでも、専門家に相談するように努めたいものです。OTC医薬品のロゴマークは、自分の健康は自分で守るという基本ポリシーをデザイン化されています。OTCのカプセルを取り巻く3つのボールには、秘められたメッセージがあります。まず、赤には自分自身で選ぶ自己選択を、緑には薬剤師などの専門家と相談しアドバイスを受けるということを、紫にはくすりに関する様々な情報発信などが、それぞれ秘められています。
OTC医薬品は、風邪に罹ったときや、軽い頭痛のとき、あるいは下痢など病院に行って、診察を受けるほどでない体調の崩れに使用します。OTCでも症状の改善がない場合は、早めに医師にかかるようにしましよう。特に、高熱や痛みが続く場合は、早い判断が必要です。また、乳幼児の場合は、症状の悪化が早く進行しますので、安易な素人判断はやめて、医療専門家に委ねることが大切です。
なお、OTC医療品や医師による医療は、あくまでもサポートであり、患者本人の有する蘇生力を発揮することが、一番の快復力になります。